持ち運びが簡単でどこでも弾けるというのがヴァイオリンの大きな特徴です。2~3歳では16分の1という最も小さな楽器を使い、『キラキラ星変奏曲』から始めます。
ゴセックの『ガヴォット』が弾けるようになると意欲も芽生え、次にドヴォルザークの『ユーモレスク』やヴィヴァルディの『協奏曲』が目標となります。いろいろな曲が弾ける喜びとともに、スズキ・トーンといわれる美しい音を作ることも大切な目的です。研究科でレッスンするメンデルスゾーンの『ヴァイオリン協奏曲』はみんなのあこがれの曲です。
個人レッスンのほかに、グループレッスンで幼いうちからみんなといっしょに演奏する楽しさを知り、弦楽器を学ぶものに欠かせないアンサンブルの基礎を身につけていきます。その過程で自然に読譜力もつき、ここで養われる継続する力や協調性はいろいろな分野においても大きな力となります。